労働派遣システムとは
労働派遣システムは、「派遣元」「派遣先」「労働者」のトライアングルで成り立っています。まず、派遣元である事業主と派遣先である企業が「労働者派契約」を結びます。そして派遣元と雇用関係にある労働者が、派遣先に派遣されて働くことで労働派遣システムが成り立っています。労働者は派遣元との雇用関係を維持したまま、派遣先である企業で働きます。働いている間は、労働者の指揮命令権は派遣先の企業にあります。労働者のことは、一般的に「派遣社員」や「派遣スタッフ」などと言います。派遣社員は、自分を雇っている派遣元から給料明細をもらい、毎月、または毎週賃金をもらうことになります。派遣社員が派遣元と雇用関係を結ぶのは、働く派遣先が決まってからです。面接を受けただけでは雇用関係は成立しないので、複数の派遣会社の面接を受けて人材登録をしておくこともできます。そして働く派遣先の企業が決まって仕事がスタートした日から、派遣会社と雇用関係が成立します。派遣社員は派遣先を自由に選ぶことができます。希望の時給や希望の勤務地、希望の職種などに合った仕事ができます。ただし、必ず希望通りの仕事があるとは限らず、あったとしても派遣先が希望するレベルのスキルを持っていないと紹介してもらえないのが普通です。